紙/電子出版のメリット比較【2015年版】

1か月間から毎日告知してきた「著者発掘セミナー」も、現状で企画書作成中の方を含めて7名で、締切まで残り1日となりました。ご参加表明いただいた皆様、今回は所用で参加できなかった皆様も、本当にありがとうございます。
今回は小規模事業者持続化補助金の採択事業ですが、今後も自主事業として継続していきますので、どうかよろしくお願いいたします。
さて、ちょうど当日のプレゼン資料を作っておりますので、ここで紙/電子出版それぞれのメリットを比較し、下記にまとめておきたいと思います。
立ち位置としては、電子寄りですが。今後さまざまな点で大きな変化はありそうですが、2015年版として綴ってみました。
◆「紙より電子の方がメリット大」な点5つ
- 著者側の費用負担が少ない
=商業出版でも、コンサルタントや出版社によっては、数十万~数百万円かかることも。 - 読者側は、購入価格が安く済み、即座に入手が可能。持ち歩きも軽い
=データのため、紙の印刷・製本費、流通コストがゼロ。何百冊を持ち歩いても、実物ではないので軽さはそのまま。 - 原稿の最低文字数が少なく済み、著者の想いを凝縮させた作品が仕上がりやすい
=紙出版の3分の1程度あれば十分。その分、エッジが鋭い企画での出版もできそう。 - SNSでの展開と相性が良く、TwitterやFacebookから新規読者とのマッチングが図れる
=電子出版を読む端末はスマホやタブレット。SNSもこれら端末と相性が良く、URLを貼り付けるだけで展開できる。 - 万一、出版後に修正の可能性が生じても、費用負担なく対応できる。
=データをアップロードするだけなので、万一あとで修正の必要が出てきても対応できる。
◆「電子より紙の方がメリット大」な点5つ
- 実物の本を手にでき、質感が楽しめる
=なにより存在感があり、手触りも楽しい。ただ、Amazonのプリントオンデマンドに対応する本が増えてきています。 - 書店での販売や図書館への配架ができ、それら場所で新規読者とのマッチングが図れる
=書店は全国的に減ってきているものの、図書館利用者数は近年伸びています。 - 金額をかける分、得られるステータス感が大きい。
=こちらは個人の感覚なのでなんともいえませんが、比較すると大きいのは事実です。 - スマホやタブレットの操作に不慣れでも、電源がなくても、ページを開けばすぐに読める
=スマホを使いこなすスマホネイティブ世代が今後増加していく一方で、やはり操作に不慣れな層が一定数いるのも事実。想定読者を考えて判断することが重要です。 - (商業の場合)出版社がプロモーションを手伝ってくれる。
=自分で販路また人脈がない人は選択としてアリですが、そもそも著者になれる可能性がそう高くありません。
結論としては、それぞれの特性を上手に活用することが大事だということです。
基本的なことですが、「誰に読ませたいか」「本をどう活用していきたいか」を出版前から考えておき、そこから判断することになります。これを踏まえて、私も次の事業展開を考えているところです。