書評家さんの執筆&読書術、募集中。

今日は土曜ということで、少しラフな感じで書きます。

8月5日に大阪で開催する『著者発掘コンテスト』は、
少人数限定ということもあり、
“相手と顔を合わせながら、編集者とじっくり話ができる”ことが一つの特色となっています。

また、電子書籍での出版なので、いわゆる紙の商業出版では不採用になるような
「面白いが、まだまだニッチなコンテンツ」でも、
出版の可能性があるのが魅力だと自負しています。

そんなコンテストですが、私個人として「ああ、誰か書かないかなあ」と期待している
出版企画もいくつかあります。その一つが、書評家さんの執筆術。
(もちろん、これを出したから即採用という保証はありませんが…)
理由については省きますが、面白いコンテンツだと思うのは私だけではないですよね。

◆「書いてみたいが、自信がない」のが書評初心者の心情

私は仕事柄、「内容をおさえておかなければならない」名作が未読の際に、
本を手にする前に、誰かが書いた書評をいくつか読んでから、
頭で論点や展開を整理し、一気に速読して理解するというスタイルを取っています。

だから、書評ブロガーさんや読書コミュニティーサイト『本が好き!』には感謝が堪えません
(御礼の気持ちを込めて、URLを貼っておきます)

いろいろな書評を読んでいつも驚くのは、多くの方が

  • しっかり本を読み込んで、自分なりに論点整理ができている
  • 上手に所感や自身のエピソードを織り交ぜている

ということ。書き慣れているので、文章も非常に読みやすく書かれています。

ここまでのスキルを身につけるには、相当の時間と労力を費やす必要があるでしょうが、
少しご自身のことも振り返っていただきながら、
初心者に向けたコツ・ノウハウ等の情報を、本として体系化して、
発信して欲しいなと思っています。

先日も、本が好き!を運営するWさんと話をしていたんですが、
書評には、それぞれ文章のテイストが異なり、非常に個性的です。

ゆえに、初心者は「これでいいんだろうか」と不安を感じながら、
それでも書いていると思うんです。
「書いてみたが、自身がない」-これは仕方がないのですが、
少しでも勇気づけられたり、役に立ったりする本があればと思うんですね。

◆○○流が増えることは、読者にも大きなメリットが

実際の数を測定したことはありませんが、
昔から存在するコンテンツであり、読書自体も定着した文化ですから、
書評家、書評ブロガーさんなどを含めると、かなり多数の方がいらっしゃると思います。

書評家さん同士で交流されたり、相互にファンの書評家さんがいたりということもあるので、
もしかしたら「私なんかが、本なんて…」という方もいると思うのですが、
そこは読者目線で考えて欲しいなと思っています。

あらゆる事に共通していると思いますが、
何か一つのことをやり遂げるとして、その手法については個々人で違いがあるものです。
まして手法自体に正解・不正解が決まっていないのなら、千差万別であり、
その中から自分らしい手法を見つけていくものでしょう。

書評もその一つだと思うのですが、
盛り込むべき情報や読みやすさにつながる文調に共通点はあっても、他の部分は我流です。
でも、その我流を知った相手が
「自分もこの手法に近い」「こんな手法があるなら真似てみよう」となれば、
お互いにとって、大きなメリットというか、ハッピーにつながると思います。

だから、いろんな手法が広がって、時にアレンジもされながら、
業界全体が盛り上がればというのが、個人的な望みです。
私自身も、書評について改めて学ぶ機会になってくれたらなとも思っています。

書評家のみなさま、よろしければ『著者発掘コンテスト』で、今度は本の書き手として
新たな一歩を踏み出していただけたらと思っています。

 

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